
40歳で第一子を自然分娩で出産した猫野きなこです。
生命保険に加入していても「自然出産の場合は保険金がもらえない」と思いこんでいる女性は多いのではないでしょうか。
しかし、私は自然出産でもダメ元で請求してみたら、1ヶ月後に保険会社から7万円を受け取ることができました。
今回はどのような自然出産で生命保険を受け取ることができたのか、保険金がもらえた例として出産体験を漫画とともに紹介します。
初産で40歳の高齢出産
私が出産した当時の年齢は40歳で、高齢出産の初産でした。難産になるリスクも高くなるため、妊娠中は不安でいっぱいでした。
出産した週数は39週と4日です。赤ちゃんが生まれる出産予定日の週数は40週0日なので、心配していた早産ではなく正常な時期に生まれる「正期産」でした。
つわりが酷かった反動で食べすぎてしまい、体重の増えすぎを指摘されていましたが、朝だけバターコーヒーに置き換えるダイエットを始めてからは体重の加速が落ち着きました。それでも結果的に15キロ以上体重が増えてしまい、体がかなり重かったです。
しかし、幸いにも体重以外の血圧や浮腫、尿蛋白、尿糖などは正常でした。
高齢出産の場合は帝王切開になるリスクが高くなりますが、先生に診察してもらった結果「これなら自然出産で大丈夫そうだ」と判断してもらいました。
保険金がもらえた自然出産の例
保険金がもらえた私の自然出産の例を紹介します。
夜中に陣痛の痛みを感じ入院

妊娠による体重の増加で毎日体がつらく、私は「もうさっさと産みたい」という心境になっていました。
初産は出産予定日よりも遅れがちとも聞いていたのですが、遅れるほど胎内で赤ちゃんの体重は増えていきます。
赤ちゃんが大きくなるほど産むのが大変になるので、毎日お腹の赤ちゃんに「もう出てきていいよ」と話しかけていました。
『焼肉を食べると陣痛が起こる』というジンクスを知っていたので、夫と食べに行きました。その夜にお腹の痛みを感じました。すごい痛みではなく、焼肉の食べ過ぎと判断が難しいくらいの痛みでした。
今から寝ようとしていた所だったので、「どうする?病院行ったほうがいいのかな?」としばらく夫婦でオロオロしていたのですが、念ため病院に電話をすると「すぐに来てください」と言われました。
いつでも陣痛が来てもいいように入院準備はしてあったので、そのままカバンを持って夫が運転する車で病院に向かいました。
微弱陣痛で夜中にバルーン処置

診察してもらった結果、まだ陣痛は来ていなくてただの食べ過ぎによる痛みでした。結構恥ずかしかったです…。
妊婦の体験談で「まだ陣痛じゃなかったので病院から帰された」という話がよくあると聞いていたので、家に帰ろうと思っていたら「子宮口は開いてきているので、このまま入院して産みましょう」と言われました。
陣痛を誘発するために子宮口を広げるバルーン処置をすることになり、看護師さんが準備を始めました。
バルーンはかなり圧迫感を感じて地味に痛かったです。看護師さんが定期的に様子を見に来てくれましたが、深夜にバルーンが自然に外れても陣痛は起こりませんでした。
「また明日診察するので今日はゆっくり休んでください」と看護師さんに言われ、もうろうとしながら眠ろうとした時に陣痛のような痛みがやってきました。
私がお腹に向かって「頼む…今は寝かせて…」と話しかけると、お腹の赤ちゃんに通じたのか陣痛の痛みは収まってきてそのまま眠りました。
陣痛が来ないため人工破水

翌朝目が覚めたら陣痛もなく、すっかり普通の状態でした。
「陣痛もないしやっぱり帰ったほうがいいんじゃないか」と思いながら連れてこられた診察部屋が分娩台だったので、病院側の「今日何が何でも産ませる」という空気を感じました。
院長先生が診察をした結果、「よし!切っちゃおう!」といってハサミを手に持って股の間でゴソゴソし始めたと思った瞬間、人工破水させられて温かい羊水がドバドバと流れ始めました。
人工破水と同時に陣痛が始まりました。初めてでも「これが本当の陣痛か!」とわかるほど経験したことのないすごい痛みでした。
私は無痛分娩を希望していたので麻酔をしてもらい、無痛分娩という割には死にそうになりながら7時間30分で無事赤ちゃんが産まれました。
最後はなかなか頭が出なくて会陰切開することになり、麻酔なしで傷を縫う縫合が死ぬほど痛かったです。
保険金を請求する手続きから振込まで

まず、電話で生命保険会社に入院から出産までの状況を説明し、保険金支払の対象になるかどうかを聞いてみました。
保険会社からの返事は「病院の診断書の内容による」という微妙な回答でした。出産に関する保険金は一般的に「通常の出産とは違う異常分娩のケース」に支払われるそうです。
以下のような出産は異常分娩に当たるので、生命保険の支払い対象になる可能性が高いです。
- 帝王切開分娩
- 陣痛促進剤
- 吸引・鉗子分娩
- 切迫早産
- 切迫流産
- 子宮頸管無力症
- 早期破水
- 子宮外妊娠
- 前置胎盤
- 妊娠糖尿病
- 妊娠高血圧症
- 妊娠中毒症
- 死産
病院に診断書をお願いしたら「たぶん保険金は難しいと思うけど…」と前置きされた上で出してもらえました。
診断書を書いてもらう費用は5,000円くらいしました。これだけ高い金額ならちゃんと書いてもらってるのかと思ったら、診断書には「微弱陣痛・入院」くらいの内容しか書いてなかったです。バルーン処置や人工破水などいろいろ書いてもらえると思っていたのにガックリして「やっぱり保険金は無理かもしれない」と不安になりました。
診断書を書いてもらう時は、診察内容をどう書くのか事前に確認したらよかったと後悔しました。
8割諦めていたのですが、1ヶ月後に保険会社から7万円の保険金が振り込まれていました。「どうせ保険金なんてもらえない」とあきらめていたら損をするところでした。
加入していたのはオリックス生命保険「キュア・レディ」
私が加入していた生命保険はオリックス生命保険の「キュア・レディ」です。
「キュア・レディ」は女性特有の病気やがんに手厚い保険で、女性限定の生命保険です。
私がキュア・レディを選んだ理由は、夫と結婚したのが35歳だったため将来の高齢出産に備えて加入しようと思いました。
30代後半から女性がなりやすいと言われる乳がんの不安や、近い年齢の会社の先輩が子宮筋腫で手術をした話を聞いて、女性特有の病気に手厚い保障があり、女性入院給付金が上乗せになるキュア・レディに魅力を感じました。
今回は保険金がもらえましたが、保険会社や規約の変更によって同じ条件でも自然出産では保険金が出ない可能性もあります。
保険金が請求できる期限は2~3年
保険会社にもよりますが、保険金が請求できる期限は2~3年です。
同じように自然出産だけど微弱陣痛でバルーン処置、人工破水などをした人は保険金を受け取れる可能性があるかもしれません。
ただし、診断書を5,000円位支払ったのに保険金がもらえず、かえって損をしてしまう可能性もあるので事前に保険会社によく相談することをおすすめします。
これから出産する人や、知り合いが出産予定の人などは自然出産でも保険金が受け取れたケースがあることを頭の片隅に入れておいて損はないと思います。
出産後は子供にいろいろお金が必要なので、もし3年前の出産の保険金がもらえたらラッキーですよね。子供が2~3歳までの友達がいたら是非教えてあげてください。
ライター
猫野きなこ
ブログでは過去の体験談を漫画に描いたり、ダイエットレシピを公開しています。
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